2022.10.12
10月17日は沖縄そばの日
はいさい。前回、島とうがらし⇛コーレーグスの流れで、沖縄そばを紹介しますと謳ったものの、今回のテーマは、大きい。ハードルが高い。
しかしながら、私も沖縄に移住して30年近く。週1回以上は、沖縄そば屋に必ず通い続けましたし、生まれは、コシが命のうどん県、「讃岐(香川)」。幼少の頃から週3回以上は、うどんを食して育ちました。更に、前世はイタリア人なのでパスタにもこだわりがあるという。まさに麺喰い人なだけに、少し語る資格はあるかもしれませんので、皆様お許しを。
沖縄そば
沖縄の歴史と深い関係にあります。日本復帰後の1976年、公正取引委員会は、取引規約により、なんと蕎麦粉を30パーセント以上混合していない沖縄そばを「そば」と表示することはできないとしました。
地域に親しまれている「そば」の呼称の存続を求め沖縄生麺協同組合が運動を展開した結果、1978年10月17日、「生めん類の表示に関する公正競争規約」別表での名産、特産、本場、名物等の表示で、公正取引委員会から「本場沖縄そば」の商標登録が正式に承認されたのです。
この日を記念して、10月17日を「沖縄そばの日」としました。パチパチ。
ここで詳細を語ると長くなりますので割愛させていただきますが、県民の思いがつまった名称で、普段何気なく呼んでいる沖縄そばの名称も人の思いと歴史があったのですね。歴史もよいですが、まずは一生懸命作られたものを美味しくいただくというのが大事だと思っています。
◆沖縄そば
基本のそば。たいていはかまぼこ、三枚肉の煮付けが上にトッピングされている。
◆ソーキ(軟骨ソーキ)そば
豚の骨付きアバラ肉(ソーキ)がのった沖縄そば。
◆てびちそば
豚足(てびち)の煮付けがのった沖縄そば。本土の豚足は、冷たく食べるものが多いですが、沖縄は、おでんやそばにのります。
◆八重山そば
八重山地方の沖縄そばの名称。細麺で具が細いのが特徴です。前回の特集記事で紹介したピパーチ(スパイス)をふり食べるのが王道。
◆宮古そば
宮古島の沖縄そば。具が下に隠れています。麺は少し黄色くソフトで、カツオ風味の出汁をきかせたものが多い。
麺の製法に関して述べますと、小麦粉とかん粉に塩を加えて練り上げて生地を作り、カットされた麺は昔ながらの「手もみ」で縮れ麺等に整形され(宮古、八重山地方ではしない)、湯通しの後、麺がくっ付き合わないように「油まぶし」を行って出来るのです。
種類は、固めの平麺、中型縮れ麺、丸麺などがございます。また、ヨモギやイカスミなどが練りこまれた麺もあり、近年は、島素材(アザミや島人参)が使われた麺も登場し注目を集めています。
麺は、打ち立て、作り立てがおいしいのですが、お土産用の生麺やカップ麺もビックリするほど進化しており、それぞれの美味しさで、あなたを満足させること間違いなしです。
スープは豚骨、鰹節のブレンド出汁がほとんどで、各お店によってその比率は異なります。一部では鶏ガラ、煮干しも用いて出し汁を取るところもあるそうです。
あ~こういった記事を書いていると、そばが食べたくなってきました。
因みに、沖縄そば屋は県内で専門店は250件、食堂や居酒屋をいれると1000件ほどあるようです。
沖縄ではそば好きを「そばじょーぐー」(そばをよく食べる人)といいますよ。
是非、ハルハルおきなわの個性あふれる沖縄そばをご家庭でお召し上がりいただいてみてはいかがでしょうか?
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Writer: 栢野 竜一 (沖縄移住29年)